鍵を出している不動産スタッフとマンション
鍵を出している不動産スタッフ

住まいというのは出来上がった瞬間から、劣化が始まるといっても過言ではありません。風雨にさらされ、太陽光に照らされ、紫外線など目に見えないさまざまな光の中には、建物の劣化を早めるものもあるでしょう。
熱帯化へと気象状況が刻々と変化しつつある日本では、近年、線状降水帯によって局地的に大量の雨が降ったり、長く雨が降り続くこともあります。もともと日本は湿気の多い国ですが、極端に増えた湿気もまた、家を劣化させる大きな要因です。

住まいを持つ以上は、いずれは修繕が必要になるときがくることを覚悟しなければならないものの、いざその時が来ると大いに悩むのが、リフォームにするか、それとも建て替えるかです。
リフォームと建て替えのそれぞれにメリットとデメリットがありますので、どのような家に修復したいのかという理想を元に、実現するにはどちらが適しているかを考え、よりメリットが多く、デメリットが少ない方を選ぶのがベストと言えます。

リフォームと建て替えでは、どちらがより多くの費用がかかるかが一番の選択肢になる人もいれば、サラリーマンや自営業で収入がある人の場合、税金面でのメリットが大きい方を選択するのもひとつの方法です。
あるいは、家の状況によってはとにかく早く対処しなければならないことから、何よりも工期を優先するというケースもあるかもしれません。早く直さないといけないとなれば、費用や税金よりもより早く仕上がる工期に重点を置くことが、一番のメリットとなるからです。

急を要するわけではないけれど、修繕する必要があるという場合に選択に迷うのが、間取りを変えたいというときでしょう。間取りを変えるというとリフォームというイメージがありますが、大幅に手を入れて間取りを変え、これからの生活を新たな理想に近づけたいという場合には、必ずしもメリットが多い選択肢にならないこともあります。
建物そのものの経年劣化の年数によっては、思い切って更地にしてから建て替えた方が、希望の間取りに仕上げることが簡単になるとあって、理想の住まいを再び生み出す選択肢に適しています。

リフォームと建て替えのどちらがいいかは、それぞれのメリットとデメリットをよく知って違いを理解することが、自分たちの状況に照らし合わせた際に、どちらを選ぶのがより適切かが分かってきます。そのためには、信頼して相談できる建築の専門家を見つけておくことも重要となってきます。